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「こうして殺してしまえば、君は俺のものになるかな」

そんな物騒なことを言いながら首に手を絡めてくる。
臨也さんは純粋に疑問に思っているのか、そこに悪意は感じられなかった。

「離、して……くださ い」

首を絞められそうになっている恐怖からか、はたまた目の前にいるこの人が恐ろしいのか……。
原因はよくわからなかったが声が震える。

「嫌だね」

精一杯の勇気を振り絞って発したお願いも軽く流されてしまった。
眉を顰めた臨也さんは手に力を込めたようで、喉の痛みとともに息苦しさを感じる。

「だってこうすれば君は俺のことを思ったまま逝くだろう? たとえそれが憎しみであったとしても、俺に向けられる感情であるならそれでいいんだよ」

歪んでる

笑顔でそんな科白を吐くだなんて、そう思うのに突き放すことができない自分がいることは事実で。
そればかりか、このまま殺されてもいいんじゃないかという考えが頭をよぎる。

「悪、趣味 です……ね」

朦朧とする意識の中、ギリリと更に力を込めてきた手に自分の手を沿え精一杯の笑顔で言ってやる。
目の前の彼は嬉しそうに顔を歪めると、僕の口に喰らい付くようなキスをした。

(それでもあなたを好きな私が一番悪趣味なのかもしれない)


「おやすみ、帝人君」

こういうのはヤンデレに含まれますか
10/02/23